eスポーツに特化した全国でも珍しい就労継続支援B型事業所『CYATH』。そこで事業責任者を務める赤松氏と、サービス管理責任者の山下氏が、AIアシスタント『AURA』導入の舞台裏を語る。福祉の道を志した温かい原点、書類業務に追われる現場の課題、そしてAIがもたらした「利用者と向き合う時間」の増加。テクノロジーが人の温かみをどう引き出すのか、そのリアルな声をお届けする。
「福祉のプロ」と「eスポーツのプロ」、二人の原点
前川(Jin)
本日はありがとうございます。まず、赤松さんと山下さんが福祉の現場に携わろうと思ったきっかけ、そして支援において大切にしている想いについてお聞かせいただけますか。
赤松(CYATH)
私はもともとeスポーツのイベントプランナーとして、企画や運営に携わっていました。イベントをしていると、ハンディキャップを持った方が参加されるシーンが結構あって。eスポーツは、身体的なハンディキャップが結果に左右されにくいという特徴があるんです。普段会話がなかったご家庭でも、お子さんが楽しそうにプレイしているのを見て会話が生まれた、というご意見を多くいただくうちに、「eスポーツを用いた福祉を形にしてみたい」と考え始めたのがきっかけですね。
前川(Jin)
eスポーツのプロとしての経験が、福祉との接点になったんですね。
赤松(CYATH)
はい。だからこそ、信念として持っているのは「笑いの絶えない環境作り」です。eスポーツは、ベースがゲームなので「楽しくなければいけない」。それを取り扱うなら、職員も利用者様も同じ土俵に立っていないといけない、と考えています。
前川(Jin)
山下さんはいかがでしょうか。
山下(CYATH)
今「福祉のプロ」と言っていただきましたけど、実は、もともと福祉の仕事がしたかったわけでは全くないんです。この仕事に入ったのは、うちが母子家庭でおばあちゃん子だったことがきっかけで。おばあちゃんが寝たきりになった時、「自分が介護の知識を持っていたら、助けてあげられるんじゃないか」と思って、高校の福祉科に入ったんです。
前川(Jin)
それは…本当に、福祉の原点のようなお話ですね。
山下(CYATH)
本当にそれぐらいの、漠然とおばあちゃんの世話をするため、というスタートでした。まさかこんなにずっと福祉をやってるとは想像もしてなかったです。資格を取って高齢者福祉からスタートしたんですが、本当は保育士になりたかったくらい、子どもの面倒を見るのが好きで。そこから障がいを持ったお子さんを支援する放課後等デイサービスに移ったんです。
前川(Jin)
そこから、今の就労支援に繋がっていくんですね。
山下(CYATH)
はい。放デイで関わった子どもたちが卒業していく中で、お母さん方から「将来どんな仕事に就くのか不安です」「うちの子って就職できるんですかね」という声をすごく多く聞きました。そんな時、代表の柴田先生がeスポーツという、子どもたちにも馴染みのある分野を立ち上げてくれた。「じゃあ、子どもたちの卒業先に僕が先にいてあげたら、ゲームを通して外に出るきっかけになるんじゃないかな」と。それが、就労B型に移ってきた理由です。
前川(Jin)
なんて温かい理由なんでしょう。
山下(CYATH)
なので、僕の中では「受容と共感と傾聴」という言葉がすごく大事で。利用者さんの話をまず聞く。これをコミュニケーションの基本として関わっていくことが、自分の中での信念なのかなと思っています。
「第三の居場所」でありたい。でも現実は…
eスポーツの「楽しさ」と、一人ひとりに寄り添う「温かさ」。その両輪で、利用者の「第三の居場所」を目指すCYATH。しかし、その想いを実現する上では、福祉現場特有の課題があった。
前川(Jin)
CYATHさんが目指す支援の形について、もう少し詳しく教えてください。
赤松(CYATH)
「働くことイコール仕事ができること」と思われがちですが、僕たちはまず、一般就労に向かう前の「外に出るきっかけ」「誰かとコミュニケーションを取るきっかけ」の場として、“第三の居場所”を提供したいんです。その上で、自分の興味や目標を定めて、自分のペースで訓練できる環境を大切にしています。
前川(Jin)
その理想を実現する上で、AURA導入前はどのような課題がありましたか?
赤松(CYATH)
やはり、サービス管理責任者が利用者様と面談して聞き取った内容を、書類に起こすというところに、どうしても時間がかかってしまう点が課題でした。
前川(Jin)
書類一つ作るのに1時間、2時間かかってしまう、という話も伺いました。
赤松(CYATH)
そうなんです。それに、どうしても人が変わるとクオリティも変わってしまう。事業所を拡大していく未来を考えた時、誰が対応しても同じクオリティで計画を立てられるように、品質を標準化する必要があると感じていました。

「不安はゼロ、ワクワクしかなかった」AI導入の舞台裏
書類作成に追われ、本来最も時間を割きたいはずの利用者とのコミュニケーションが削られてしまう。このジレンマを解消するため、CYATHはAIアシスタントの導入を決断する。
前川(Jin)
AI導入を検討されたきっかけは、やはりその課題感からでしょうか。
赤松(CYATH)
はい。うちの山下は非常に優秀で、聞き取りながら計画を作れるんですが、それでもやはり、書類作成から解放されれば、もっと1対1で話す内容に集中できる。それが導入を検討する大きなきっかけでしたね。
前川(Jin)
とはいえ、福祉の現場に最先端のAIを入れることに、不安はありませんでしたか?
山下(CYATH)
いや、この質問、すごく難しいなと思って(笑)。不安と克服って言われた時に、「いや、でも新しいこと面白いしな」って思っちゃうんです。「やばい、AIってどんなんなんやろ」みたいな不安は全くなくて。「すっげえ機能がつく。え、めっちゃ楽しそう」みたいな感じだったので、不安と克服っていう答えがなくて、どうしようかと思いました。
前川(Jin)
(笑)。不安も克服もない、ワクワクのみがあった、と。
山下(CYATH)
もう、めっちゃ楽しそう、みたいな。「え、すっごい機能だ。やった!」という感じですね。新しいことは楽しいので。
前川(Jin)
ありがとうございます。数あるサービスの中で、AURAを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。
赤松(CYATH)
自信を持って言えるのは、本格導入の前にお試しで触らせていただいた時の、カスタマイズの幅広さです。もう本当に「ここの痒いところに手が届かない」みたいな要望への対応が迅速で、こちらが思い描く機能をすぐに形にしてくれる。それがAURAを選ぶ決め手でした。「これしかねえ」っていう感じです。
「あ、ちょっと行ってみよう」ができるようになった
AURAの導入は、業務効率化にとどまらない、本質的な変化を現場にもたらした。支援者が本来やりたかったこと、そのための時間が、AIによって生み出されていく。
前川(Jin)
実際にAURAを導入されて、業務効率はどれくらい改善されましたか?
山下(CYATH)
うちには研修が終わったばかりの職員もいるので、特に効果は大きいです。今まで、面談で聞き取った内容を、会議の後に全部まとめていた作業が、もうボタン一つでできる。一つの作業につき30分とか1時間とか削減できるので、これが繰り返されれば、かなりの業務効率化になります。
前川(Jin)
その生まれた時間で、できるようになったことはありますか?
山下(CYATH)
書類を作る時間が減れば減るほど、利用者さんに直接関わる時間がさらに増えるんです。そうすることで、より利用者さんの困り感だったり、楽しんでる姿だったりを見て、「ちょっと相談乗れるよ」という時間が取れる。これは業務効率以上に、仕事の生産性の向上に繋がっています。
前川(Jin)
まさに「本来の支援」に時間を割けるようになった、と。
山下(CYATH)
めちゃめちゃ増えました。今までは書類の確認作業が多くて、「あ、利用者さんがあっちで作業してるな」って遠目に見ながら、こっちで調整してたりしたんです。でも今は、そこをAIがやってくれるんで、「あ、あそこ何かしてるな、ちょっと行ってみよう」ができるようになった。すごくいいですね。
前川(Jin)
それは素晴らしい変化ですね。
山下(CYATH)
あと、メモを取る時間がなくなったことで、利用者さんの顔を見て、表情を見ながら話を聞けるようになりました。聞き取りだけに集中できるので、何か不安そうな顔をしていたら、その場で新たな質問を投げかけることができる。コミュニケーションの質が上がったと実感しています。
利用者から「一緒にやりません?」と声がかかるように
支援者が利用者と向き合う時間が増えたことで、施設の空気そのものも変わり始めた。それは、利用者からのささやかな、しかし確かな反応となって表れる。
前川(Jin)
コミュニケーションの質が上がったことで、利用者さんとの関係に変化はありましたか?
山下(CYATH)
はい。最近、利用者さんの方から「山下さん、ちょっと一緒にこれやりません?」って声をかけてくれる人が増えてきたんです。これも、自分が事務作業から解放されて、直接関わることが増えた結果なんじゃないかなって感じています。
前川(Jin)
支援者側の余裕が、利用者さんにも伝わっているんですね。「今なら話しかけてもいいかな」という空気は、すごく大事ですよね。
山下(CYATH)
そうだと思います。僕らの方から「今、何の作業してる?」「一緒にやる?」って声をかけられるようになったことで、向こうからも声をかけやすくなったのかな、と。
前川(Jin)
これまでの支援の中で、特に嬉しかったエピソードがあれば教えてください。
山下(CYATH)
うちに来ている利用者さんで、最初は声かけに対して頷くとか、「はい」「いいえ」ぐらいしか答えにくかった方がいたんです。その方が、1年過ごす中で会話が増えてきて、こっちの問いかけにちゃんとした返答が返ってくるようになったり、逆に自分から話しかけてくれるようになったり。これが本当に嬉しくて。「すごい成長したな、話せるようになったな」っていうのが、一番ですね。
前川(Jin)
それは、支援者冥利に尽きますね。
山下(CYATH)
はい。ぐっと上がってもちょっと下がってしまったり、一気に進めるわけではないんですが、それでも少しずつ、着実に上がっていく。その変化を見られるのが、すごく嬉しい部分です。
「福祉業界はAURAが覇権を握る」——共に創る未来
最後に、CYATHとAURAが共に見据える、福祉の未来について語ってもらった。現場のリアルな声とテクノロジーが融合する時、支援の可能性はどこまで広がるのか。
前川(Jin)
今後、AURAをどのように活用していきたいですか?
山下(CYATH)
CYATHをどんどん増やしていきたいという代表の思いがあるので、事業所が増えた時に、AURAがあればどこでも同じレベルの支援が提供できる。職員の経験年数に関わらず、同じクオリティのアセスメントや個別支援計画が作れる、というのが大きな展望です。
前川(Jin)
CYATHさんの質の高い支援が、全国に広がっていくわけですね。
山下(CYATH)
あと、これは夢みたいな話ですけど…eスポーツのプレイ動画をAIが見て、「今のプレイはこう動いたらもっと良くなるよ」とか、「こういう練習をしたら技術が上がるよ」みたいに、本人に合わせたアドバイスができるようになったらすごいな、と。AIだからこそ実現できそうな未来ですよね。
前川(Jin)
めちゃくちゃ素敵ですね。AIが最高の相棒になる未来に向けて、我々も頑張ります。最後に赤松さんから、AURAへの期待や今後の目標をお願いします。
赤松(CYATH)
利用者様が設定した目標や興味の方向性から、AIが適した業種や働き方、現在の求人情報まで提案してくれるようになれば、より具体的で、本当の意味での就労支援が可能になるかなと考えています。
前川(Jin)
本当の意味での就労支援、深い言葉ですね。
赤松(CYATH)
…というような我儘をいつもお伝えしてしまって申し訳ないです(笑)。でも、僕たちの浅いアイデアを膨らませてシステムに落とし込んでくれるエンジニアの方々には、本当に感謝しかありません。将来的に、福祉業界はAURAが覇権を握ると楽しみにしてます。その時にはもう、「あのAURA、自分も一枚噛んだんだぜ」って自慢させてもらいますので(笑)。ぜひよろしくお願いします。
前川(Jin)
ぜひ、そう言ってください(笑)。日本の支援の品質が世界で圧倒的だと言われる未来を目指して、我々も頑張ります。本日は、本当に素敵なお話をありがとうございました。


インタビュアー:前川 友吾
株式会社Jin CEO
「非効率0は、人を活かす」をミッションに、支援現場の業務効率化と利用者支援の質向上を実現する。
記事執筆:AIアシスタント Jonathan
記事執筆AI
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