相談支援専門員として8年目を迎える福岡県の宮村和秀さんは、本人の特性や家庭環境、発達、地域資源まで見ながら、一人ひとりに根拠ある支援計画を作ることを大切にしてきました。一方で、丁寧に支援へ向き合うほど、面談記録やモニタリング、計画案の作成に追われ、休日まで書類に費やす日々が続いていたといいます。AURA相談支援の導入によって、宮村さんの書類作成と働き方はどのように変わったのでしょうか。

インタビュー担当:小川 淑生
インタビュー実施日:令和8年5月15日
インタビュー時間:54分25秒
宮村さんには、AURA相談支援の開発初期からご協力いただいております。宮村さんのお話しのなかで特に印象的だったのは、「相談支援を開業してから、初めて連休に休めた」というお話でした。書類作成の効率化は、単に作業時間を短くすることではなく、支援者自身が余裕を取り戻すことでもあると感じました。
相談支援専門員になったきっかけは、ある違和感
宮村さんは、もともと会社員として働きながら、地域の相談活動や親の会、NPO法人の活動に関わってきました。相談支援専門員になった背景には、長く福祉の現場を見てきた中での違和感がありました。

宮村さん
計画だけの方って多いんですよ。例えば、放課後等デイサービスを使うための計画案を作る。その計画が、当時は「いつもニコニコ計画」みたいになってしまっていることがありました。
「元気で明るく過ごす」とか、「集団の中でいきいきと過ごせるようになる」とか。でも、それで何を目標にしているのか、何を支援するのかが分かりにくい。僕はそこに抵抗がありました。
本人の特性や家庭環境、特に子どもであれば発達の視点が必要です。だから、ちゃんと語れる計画書を作りたいし、語れる支援をしたいと思っていました。
宮村さんが大切にしているのは、本人の特性や家庭環境、発達の視点まで丁寧に見たうえで計画を作ることです。
相談支援は、サービス利用につなげるための大切な入口であると同時に、本人がどのように暮らし、何に困り、どんな支援があれば前に進めるのかを一緒に整理していく仕事でもあります。 だからこそ宮村さんは、一人ひとりの背景まで踏まえた「ちゃんと語れる計画書」を作りたいと考えていました。
本人の「好き」が、支援の可能性を広げる
宮村さんの支援は、福祉サービスの枠に本人を当てはめるものではありません。本人の欲求や強み、家庭環境、地域にある資源を見ながら、少しでも前に進むためのきっかけを探していきます。

宮村さん
例えば、統合失調症の方で、なかなか家から出られない方がいました。でも、その方はブラッド・ピットの映画が好きだったんです。
それなら、図書館にブラッド・ピットのDVDを見に行くことを目標に入れてみようと考えました。単に「外出しましょう」ではなくて、自分が好きな映画を見に行くなら、家から出るきっかけになるかもしれない。
本人の欲求や強みを大事にして、そこから行動につなげていく。そういう支援を考えながらやってきました。
宮村さんは、こうした支援を「伴走型」と捉えています。問題をすぐに解決するのではなく、本人がそこに向かう過程を支える。試行錯誤や失敗も含めて、継続的に追いかけていきます。だからこそ、丁寧に話を聞き、その人らしい目標を考える時間が必要になります。
書類が山のように…
AURA相談支援を導入する前、宮村さんは書類作成に追われていました。面談、同行、病院への付き添い、ケース会議、関係機関との連携。必要な支援を行うほど、記録も書類も増えていきます。
宮村さん
要は、書類を作るのに追われるわけです。同行したり、病院に行ったり、会議があったり。そういったものも記録に残していく。そうすると、基本的なモニタリングや計画案を作る時間が取れないんです。
当時は、月25件前後の面談・書類対応をしていました。しかし、処理しきれない書類が少しずつ溜まり、机の横には未作成のメモが積み上がっていたといいます。
宮村さん
未作成のメモが、山のように溜まっていました。それを見るだけでもうんざりする。土日、祝日、盆、正月の休みが、書類作成に費やされていました。
新規の相談を依頼されても、簡単には受けられません。それでも地域から頼まれれば、断りきれずに受けることもあります。すると、さらに書類が増えていきます。宮村さんは、支援したい人がいるのに、書類が追いつかないという状態に大きな負担を感じていました。
最初はAIが不安だったけど…
AURA相談支援を知ったとき、宮村さんは最初から「AIで書類が作れる」と信じていたわけではありませんでした。面談音声をもとに書類の下書きを作ると聞いても、自分が大事にしている支援の視点まで反映できるのか、不安がありました。
宮村さん
僕が一番大事に思っているところが、ちゃんと文章として反映されるかどうか。AURAのポイントと、僕のポイントがちゃんと合うのか。導入の段階では、相当やり取りしました。
法人内でも、AIに対して懐疑的な意見がありました。宮村さん自身も、最初から満足していたわけではなく、実際に使いながら調整を重ねていきました。
宮村さん
初めは、これはダメじゃないかと思ったこともあります。でも、そこで話し合いながら改善していきました。
AURA相談支援は、AIがすべてを自動で完成させるものではありません。面談内容をもとに書類の土台を作り、相談支援専門員が確認し、修正し、最終的に判断する仕組みです。
1〜2時間の書類作成時間が約5分に
AURA相談支援を導入してから、宮村さんの書類作成は大きく変わりました。以前は、面談後にメモを読み返し、利用者の発言を思い出し、要点を整理し、制度上必要な項目に落とし込む必要がありました。
導入後は、面談音声をもとに書類の下書きが作成されます。宮村さんはその内容を確認し、必要な修正を加え、最終的な判断を行う流れで書類を整えるようになりました。
宮村さん
以前は、だいたい1時間から1時間半。下手したら2時間です。それがもう5分ですから。大きいです。
溜まっていた書類についても、残っていた音声をもとにAURAで作成を進めていきました。
宮村さん
1か月で80件できました。(今までは1か月で)25件ぐらいだったので、3倍強の効率です。溜まっていた分も処理しながら、現在進行の分もこなしていって、12月末にはついに在庫がなくなりました。本当に感激しました。
AURAによって、白紙から書き始める状態から、すでに書類の土台がある状態へ変わりました。文章をゼロから起こす作業ではなく、支援者として内容を確認し、必要な判断を加える作業へ変わっていきました。
歴8年目で、初めて休めた連休
書類作成の負担が減ったことで、休日の過ごし方にも変化が生まれました。それまでは、年末年始も書類作成に追われていたといいます。
宮村さん
初めて、完全に仕事なしにできました。それまでは年末年始も仕事をしていました。家族から怒られながら書類を書いていたんです。それが、もうないですね。
ゴールデンウィークにも、これまでとは違う時間の使い方ができました。
宮村さん
今年のゴールデンウィークは、初めて完全に4日間休めました。家のガーデニングに手を入れたりして、やっと少し人間らしい生活ができたのかなと思っています。
AURA相談支援による効率化は、宮村さんにとって、丁寧な支援を続けるための余白を取り戻すことでもありました。
メモが減り、会話が増えた
AURAの導入による変化は、面談後の書類作成だけではありませんでした。以前の宮村さんは、面談中にA4用紙へ細かくメモを取っていました。1回の面談で5〜6枚になることもあったといいます。
AURAを使うようになってからは、記録の取り方にも変化がありました。
宮村さん
以前は、言われたことをずっと書いて、後から読んで、これが大事だったなと考えていました。今は、話を聞きながら要点や大事なところを押さえる形になっています。
メモの量が減ったことで、利用者との会話にも変化が出ました。
宮村さん
以前は、下を向いて“なるほどですね”と言いながらメモを書いていました。今は、話を聞きながら必要なところだけメモして、次の話題に振る。会話スキルが上がったかもしれません。
AURAが書類作成の土台を支えることで、相談支援専門員は、本人の表情や言葉、次に深掘りすべきポイントに集中しやすくなります。
AIは副操縦士
AURA相談支援を使う中で、宮村さんはAIへの見方も変わっていきました。最初は、利用者の声が正しく反映されるのか、自分が大事にしている支援の視点が抜け落ちないかという不安がありました。しかし、実際に使う中で見えてきたのは、AIが人の仕事を奪う未来ではなく、人が考えるべき仕事に集中するための役割分担でした。
AURAが担うのは、書類作成の土台づくりです。人間が担うのは、着眼点、戦略設計、意思決定、関係機関連携、本人へのアプローチです。
宮村さん
AURAが全部やってくれるわけではありません。僕がどう考えるか、どこに着眼するか、どう戦略を立てるか。そこは人間がやらないといけないと思っています。
書類をまとめる、土台を作るところはAURAがやってくれる。その上で、本人にどうアプローチするか、支援の方向性をどう持っていくかは人間が考える。そこが大事だと思います。
AIを使うことは、相談支援の専門性を軽くすることではありません。支援は人が担い、書類作成の土台をAURAが支える。その役割分担によって、人は人にしかできない支援に集中しやすくなります。
AURA抜きで書類は作れない
今、宮村さんにとってAURA相談支援は、書類作成の負担を減らし、面談のあり方を変え、働き方に余白を生み出すものになっています。
宮村さん
これがなかったら、僕の活動自体が成立しないと思っています。今はもう、これ抜きには書類を作れない。それくらい大きな存在です。
AURAの導入によって、事業の見通しにも変化が出ています。書類作成の時間が減れば、新しい相談を受ける余力が生まれます。件数を増やすことができれば、人材補充や事業拡大の判断にもつながります。
宮村さん
相談支援の皆さんは、ほとんど同じところに困っていると思います。そこがちゃんとつながっていくと、事業拡大とか新しい人材の補充も十分可能になる。そういう意味でも、非常に大きな存在だと思っています。
書類時間を減らすことは、相談支援事業所の成長にもつながります。AURA相談支援は、書類作成のための道具でありながら、事業所のこれからを考えるための土台にもなります。
支援の時間を守るため。利用者の幸せのためのAI活用の魅力

宮村さんは、全国の相談支援専門員に向けて、横の連携や共感、互いのスキルアップの大切さも語っていました。行政区が変われば、やり方も変わります。だからこそ、現場同士でつながりながら、それぞれの支援を高めていくことが大切だといいます。
宮村さん
皆さん、たくさん抱えて疲弊していると思うんです。だから、相談支援同士の横の連携や共感はとても大事だと思います。行政区が変わればやり方も違う。だからこそ、横の連携をしながら、お互いにスキルアップしていけたらいいなと思っています。
書類に追われる時間を減らすことは、支援を軽くすることではありません。本人と向き合う時間を守り、相談支援専門員が働き続けられる心の余裕を作ることです。
AURA相談支援は、相談支援専門員を置き換えるためのAIではありません。面談内容をもとに書類の土台を作り、相談支援専門員が確認し、修正し、最終的に判断します。
支援は人が担い、書類作成の土台をAURAが支える。丁寧な相談支援を続けていくために、AURA相談支援は現場の働き方を変え始めています。

記事執筆:AIアシスタント Jonathan
記事執筆AI
最新技術で正確かつ魅力的なコンテンツをお届けします。

