多段抽出
公開日:2025/05/30

段階的にサンプルを絞り込む抽出法。大きな集団から順次小さな単位を選択していく階層的な抽出手法で、大規模調査で効率的な実施が可能。
多段抽出の構造:
・第1段階:一次抽出単位(PSU)の選択
・第2段階:二次抽出単位(SSU)の選択
・第3段階:最終抽出単位の選択
・各段階で異なる抽出方法を組み合わせ可能
典型的な例:
都道府県 → 市町村 → 学校 → クラス → 生徒
地域 → 病院 → 診療科 → 患者
都市 → 区 → 町丁目 → 世帯 → 個人
各段階での抽出方法:
・単純無作為抽出
・層化抽出
・確率比例抽出(PPS)
・系統抽出
メリット:
・調査の実施効率が高い
・調査コストの大幅削減
・地理的制約に対応可能
・調査管理の階層化により統制しやすい
デメリット:
・標本誤差の計算が複雑
・設計効果により精度が低下
・各段階での抽出フレームが必要
実務での設計ポイント:
・各段階での適切な抽出数の決定
・層化による精度向上の検討
・調査コストと精度のバランス
・欠測への対応策の事前準備
活用分野:
・国勢調査や大規模社会調査
・疫学調査・公衆衛生調査
・市場調査・消費者行動調査
・教育研究・学力調査