単純無作為抽出

公開日:2025/05/30

単純無作為抽出

母集団の各要素が等しい確率で選択される最も基本的な確率抽出法。統計的推論の前提となる理想的な抽出方法で、偏りのない代表的な標本を提供する。

基本的特徴:
・全ての組み合わせが等確率で選択される
・各要素の選択確率は n/N(n:標本サイズ、N:母集団サイズ)
・選択の独立性が保証される
・統計理論の基礎となる抽出法

実施方法:
・乱数表を用いた抽出
・コンピュータの乱数生成機能の活用
・くじ引き方式(小規模の場合)
・統計ソフトウェアのランダム抽出機能

必要条件:
・完全な抽出フレーム(母集団リスト)の存在
・各要素の明確な識別
・抽出フレームの重複・欠落がないこと

メリット:
・理論的に最も公平で偏りがない
・統計的推論の全ての理論が適用可能
・標本誤差の計算が容易
・結果の解釈が明確

デメリット:
・完全な抽出フレームが必要
・地理的に分散した場合の調査コスト増
・稀な特性を持つ集団が含まれない可能性

実務での活用例:
・顧客満足度調査での顧客抽出
・品質管理での製品抽出
・学術研究での被験者選択
・会計監査でのサンプル抽出
・政治世論調査での有権者抽出

実施時の注意点:
・抽出フレームの品質確認
・真の乱数生成の確保
・欠測への適切な対応
・倫理的配慮の遵守