系統抽出

公開日:2025/05/30

系統抽出

母集団に順番を付け、一定間隔で規則的にサンプルを選択する抽出法。実施が簡単で効率的ながら、適切な精度を確保できる実用的な確率抽出手法。

実行手順:
1. 母集団サイズ(N)と標本サイズ(n)の確認
2. 抽出間隔(k)の算出:k = N/n(端数は切り捨て)
3. 1からkまでの範囲で開始点をランダム選択
4. 開始点からk間隔で系統的に選択
5. 選択された単位が最終的な標本

具体例:
・母集団1000、標本100の場合:k=10
・開始点が3の場合:3, 13, 23, 33, ..., 993を選択

メリット:
・実施手順が簡単で理解しやすい
・標本が母集団全体に均等に分散
・単純無作為抽出と同等の精度
・大規模調査での作業効率が高い
・抽出フレームの作成が容易

注意すべき周期性問題:
・母集団に周期的パターンがある場合は偏りが発生
・例:曜日パターン、月次パターン、座席配置パターン
・事前に母集団の特性を確認することが重要

実務での活用例:
・顧客データベースからの抽出
・製品検査での定期的サンプリング
・住民基本台帳からの住民抽出
・電話番号簿からの電話調査対象選択
・従業員名簿からの人事調査対象選択

品質向上のポイント:
・抽出フレームの順序をランダム化
・周期性の事前チェック
・複数の系統抽出の併用検討