障害福祉AIとは|従来の障害福祉ソフト・生成AIとの違い

公開日:2026/07/16

障害福祉AIとは|従来の障害福祉ソフト・生成AIとの違い

障害福祉AIとは、障害福祉の制度、業務、書類、専門用語を前提に、面談や支援記録から書類の下書きを作るAI機能と、利用者管理、支援記録、帳票、実績、保管、国保連請求などの業務機能を組み合わせた仕組みです。AIが支援方針を決めるのではなく、職員の判断を支えながら、面談から書類、記録、請求までの実務をつなぐことが役割です。

面談を終えた直後、頭の中には利用者さんの言葉が残っています。

「本当は働きたい。でも、また失敗するのが怖い」

その言葉の背景には、これまでの経験、家族との関係、体調の波、本人が大切にしていることがあります。支援者は、その一つひとつを受け止めながら、次の支援を考えます。

ところが面談が終わると、アセスメント、個別支援計画、サービス等利用計画案、モニタリング報告書、支援経過記録など、多くの書類が待っています。書類は支援の根拠を残し、関係者と認識を共有するために欠かせません。一方で、白紙から文章を組み立てる時間が増えるほど、本人と向き合う時間や、支援を考える余白が失われていきます。

障害福祉AIが解決しようとしているのは、この矛盾です。

支援をAIに任せるのではなく、人が支援に集中するために、情報整理と書類の下書きをAIが支える。そして、完成した書類を別のソフトへ転記するのではなく、利用者情報、支援記録、実績、請求まで同じ業務の流れで扱えるようにする。本記事では、そのような実務上の意味で「障害福祉AI」を定義します。

※「障害福祉AI」は法令上の用語や公的な製品区分ではありません。本記事における実務上の定義です。

目次

  1. 障害福祉AIを一言でいうと
  2. 従来の障害福祉ソフト・生成AI・文字起こしツールとの違い
  3. 障害福祉AIの6層モデル
  4. 障害福祉AIを活用できる主な書類
  5. AIに任せられること、人が担うこと
  6. 個人情報と要配慮個人情報
  7. 障害福祉AIを導入すると、現場はどう変わるのか
  8. 現場では何が変わったのか――AURA導入事業所の声
  9. 導入前チェックリスト
  10. 失敗しにくい導入方法
  11. AURAが考える障害福祉AI
  12. よくある質問
  13. まとめ
  14. 参考資料

障害福祉AIを一言でいうと

障害福祉AIは、単に文章を生成できるAIではありません。また、従来の障害福祉ソフトへ文章生成ボタンを付けただけのものとも限りません。

障害福祉では、同じ「計画」という言葉でも、相談支援専門員が作成するサービス等利用計画と、各サービス事業所のサービス管理責任者等が作成する個別支援計画では、目的も作成者も異なります。厚生労働省も、サービス等利用計画は総合的な援助方針やサービスの組み合わせを検討するもの、個別支援計画は各事業所が提供する具体的な支援内容を検討するものとして整理しています。

障害福祉AIに求められるのは、こうした違いを前提に、次の流れを一つの業務として支えることです。

  1. 面談音声や支援記録を受け取る
  2. 発言、事実、希望、課題、支援者の所見を整理する
  3. 書類ごとの項目に合わせて下書きをつくる
  4. 職員が本人の意図、事実関係、支援方針を確認する
  5. 修正した書類を記録・保管し、次の支援につなげる
  6. 実績管理や国保連請求など、事業所運営に必要な業務へつなげる

重要なのは4番目です。障害福祉AIは、職員の確認を省くためのものではありません。職員が確認すべき文章を、白紙からではなく、整理された下書きから始められる状態をつくります。そのうえで、5番・6番までつながることで、「AIで下書きを作った後に、別の障害福祉ソフトへ同じ内容を入力し直す」という新たな二重入力を防げます。

従来の障害福祉ソフト・生成AI・文字起こしツールとの違い

障害福祉の業務を効率化する道具は、大きく5つに分けられます。どれが優れているということではなく、解決する課題が異なります。

種類 主な役割 得意なこと 導入時に確認したいこと
従来の障害福祉ソフト 記録・実績・請求・帳票管理 国保連請求、利用者管理、実績管理、記録の一元化 書類を白紙から書く負担まで減るか
汎用生成AI 幅広い文章生成・要約 自由な質問、文章の言い換え、アイデア整理 入力情報の管理、制度・様式の正確性、利用規約、AI学習への利用
音声文字起こしツール 音声をテキストへ変換 会議録、面談内容の振り返り、検索 書類の項目へ整理できるか、話者や誤認識を確認できるか
障害福祉特化型AI 面談・記録から福祉書類を作成し、日常業務へつなぐ 障害福祉の書類構造に沿った情報整理、複数書類への展開 人による最終確認、対応書類、データ取扱い、既存ソフトとの役割分担
統合型の障害福祉AI AI書類作成と従来ソフトの業務機能を一体化 面談、下書き、確認、記録、保管、実績、請求までの一元化 サービス種別ごとの対応範囲、未対応機能、請求・伝送の範囲

従来の障害福祉ソフト

従来型の障害福祉ソフトは、利用者情報、提供実績、支援記録、請求情報などを一元管理することに強みがあります。日々の実績から請求データを作成したり、受給者証の期限や入力漏れを確認したりする機能は、事業所運営を支える重要な基盤です。

ただし、入力欄が用意されていても、そこへ何を書くかは職員が考えなければなりません。「保存する場所」はあっても、「面談内容を整理して文章の下書きにするところ」までは支援しない製品もあります。

汎用生成AI

汎用生成AIは、質問への回答、要約、文章作成など、非常に幅広い用途に使えます。適切な指示を出せば、面談メモの整理や文章の言い換えにも活用できます。

一方で、制度上の書類名や役割、自治体ごとの様式、事業所内の確認手順まで最初から理解しているとは限りません。職員側が指示文を設計し、出力を検証し、個人情報を入力してよい環境かを判断する必要があります。

個人向けの生成AIへ、利用者名、障害、病歴、家族関係などを、そのまま入力してよいとは限りません。事業所で利用する場合は、法人契約の有無、入力データの保存、AI学習への利用、管理者機能、利用ログなどを確認する必要があります。

音声文字起こしツール

文字起こしツールは、面談の内容を振り返るうえで有効です。メモを取るために下を向く時間を減らし、聞き漏らしの確認にも役立ちます。

ただし、文字起こしは会話を文字にするところまでです。逐語録から本人の希望、現在の状況、解決すべき課題、支援目標、関係機関の役割を整理し、それぞれの帳票へ転記する作業は残ります。

障害福祉特化型AI

障害福祉特化型AIは、文字起こしの先にある「情報を福祉書類の形へ整理する工程」を支援します。

面談で語られた内容を、事実と推測を分けながら、アセスメント、計画、モニタリング、支援経過記録などの項目へ配置し、職員が確認できる下書きにします。

その価値は、AIがきれいな文章を書くことだけではありません。同じ情報を何度も入力することを減らし、過去の記録と現在の状況をつなぎ、職員が「どこを確認し、どこを判断すべきか」を見つけやすくすることにあります。

障害福祉特化型AIには、大きく二つの形があります。本記事では便宜上、既存の障害福祉ソフトと併用し、AIによる文字起こしや下書き作成を担うものを「支援型」、AIによる書類作成に加えて、利用者情報、支援記録、帳票、実績、保管、請求など、従来の障害福祉ソフトが担ってきた機能まで備えるものを「統合型」と呼びます。

統合型では、AIが作った文章を別システムへコピーする作業を減らせます。一方、製品やサービス種別によって対応範囲は異なります。「障害福祉AI」という名称だけで判断せず、現在使っているソフトを置き換えられるのか、併用が必要なのかを機能一覧と実際の画面で確認することが大切です。

障害福祉AIの6層モデル

障害福祉AIを選ぶときは、「AIがあるか」ではなく、どの工程まで支援できるかを見ることが重要です。本記事では、障害福祉AIの実務を次の6層に整理します。

第1層:入力

面談音声、支援記録、既存の計画書、利用者基本情報などを取り込みます。

確認点は、入力方法の簡単さだけではありません。誰が、どの端末から、どの情報を入力できるか。録音について本人へどう説明するか。誤った利用者へ情報を登録しない仕組みがあるかも重要です。

第2層:整理

音声や記録から、本人の発言、家族の発言、客観的事実、支援者の所見を整理します。

AIは、話者を取り違えたり、曖昧な表現を断定的にまとめたりする可能性があります。そのため、元の音声や記録へ戻って確認できることが望まれます。

第3層:下書き

書類ごとの項目に合わせて、文章の下書きを作成します。

ここで大切なのは「完成」ではなく「下書き」であることです。AIが生成した文章には、事実誤認、抜け、過度な一般化、本人らしくない表現が含まれる可能性があります。

第4層:人による確認と判断

職員が本人の希望、事実関係、支援の優先順位、表現、リスクを確認します。

AIは支援会議へ参加した責任者でも、本人との関係を築いてきた支援者でもありません。最終的な支援方針と書類への責任は人が担います。

第5層:記録・連携・活用

確認後の書類を保存し、日々の記録、次回モニタリング、請求などへつなげます。

AI下書きが速くても、その後に別システムへコピーし、ファイル名を付け、共有フォルダへ保存する作業が残れば、現場全体の負担は十分に減りません。導入時は、生成後の業務まで通して確認する必要があります。

第6層:事業所運営・請求

利用者情報、契約、提供実績、加算、利用者負担、国保連請求など、従来の障害福祉ソフトが担ってきた業務へつなげます。

この層まで備える統合型の障害福祉AIであれば、書類作成用AIと請求ソフトを別々に運用する負担を減らせます。ただし、国保連請求の対応状況は、製品だけでなくサービス種別や契約プランによっても異なります。導入前に、請求データの作成、エラーチェック、伝送、返戻対応のどこまでを扱えるか確認してください。

障害福祉AIを活用できる主な書類

就労移行支援・就労継続支援A型/B型

就労系障害福祉サービスでは、本人の希望、適性、障害特性、生活状況、就労上の課題などを踏まえて支援を組み立てます。厚生労働省は、就労系障害福祉サービスとして就労移行支援、就労継続支援A型・B型、就労定着支援などを示しています。

AIを活用しやすい例は次のとおりです。

  • アセスメント
  • 個別支援計画書の下書き
  • 個別支援計画会議の記録
  • モニタリング記録・報告書
  • 日々の支援記録
  • 面談議事録
  • 関係機関との連絡記録

たとえば、面談で本人が「週5日働きたい」と話したとしても、その一文だけを長期目標にすることはできません。現在の通所状況、疲労、生活リズム、本人が不安に感じていることを確認し、段階的な目標を人が検討する必要があります。

AIは面談内容を整理できますが、「週5日」という言葉をどう支援計画へ位置付けるかは、本人と支援者が決めることです。

計画相談支援・障害児相談支援

厚生労働省は、計画相談支援について、サービス等利用計画の作成と、支給決定後の見直しであるモニタリングを行う仕組みと説明しています。

AIを活用しやすい例は次のとおりです。

  • アセスメント
  • サービス等利用計画案
  • サービス等利用計画
  • 障害児支援利用計画案・計画
  • モニタリング報告書
  • 支援経過記録
  • サービス担当者会議の記録

相談支援では、本人の生活全体を捉え、複数のサービスや関係機関をつなぐ視点が欠かせません。AIが一つの困りごとだけを強調すると、本人の強みや地域での暮らし、家族の状況が見えにくくなることがあります。

だからこそ、AIが作った文章を「間違っていないか」だけでなく、「本人の生活を部分的に切り取っていないか」という観点で確認する必要があります。

国保連請求

国保連請求は、実績やサービスコード、加算、利用者負担などを正確に扱う業務です。生成AIによる自由文作成とは性質が異なりますが、統合型の障害福祉AIでは、この請求領域まで一つの環境で扱うことができます。

「AIで書類を作れること」と「請求を正確に完結できること」は、機能として分けて確認してください。両方を備える製品もあれば、AI下書き機能だけの製品、請求機能は充実していてもAI下書き機能がない製品もあります。

AIに任せられること、人が担うこと

障害福祉AIを安全に使うためには、最初に役割分担を決める必要があります。

AIに任せやすいこと 人が担うこと
音声の文字起こし 録音・利用目的の説明と同意確認
発言や記録の整理 本人の真意の確認
重複情報の集約 支援上の優先順位の判断
書類の下書き 目標・支援方針の決定
表記や文章構造の整理 リスク、権利、倫理面の判断
過去記録の検索補助 関係機関との調整
確認候補の提示 最終確認、説明、交付、署名

経済産業省・総務省の「AI事業者ガイドライン」も、人間中心、安全性、公平性、プライバシー、セキュリティ、透明性などを重視しています。障害福祉AIにおいて人による確認が必要なのは、AIの精度だけの問題ではありません。支援を受ける本人の尊厳と意思を守るためです。

個人情報と要配慮個人情報

障害福祉の面談や記録には、氏名、住所、家族関係、就労状況、経済状況に加え、障害、病歴、服薬、受診、生活上の困難などが含まれることがあります。

個人情報保護委員会は、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害などの事実を、取扱いに特に配慮を要する「要配慮個人情報」に含めています。要配慮個人情報の取得や第三者提供は、法令上の例外を除き、原則として本人の同意が必要です。

AIを導入する際は、「クラウドだから安全」「大手のAIだから安全」という説明だけで判断できません。少なくとも次の項目を確認してください。

データ取扱いで確認する10項目

  1. 何の目的で面談を録音・処理するのか
  2. 本人へどのように説明し、意思を確認するのか
  3. 音声、文字起こし、生成文書をどこへ保存するのか
  4. 保存期間は何日か、事業所側で変更できるか
  5. 契約終了後や利用者削除後に、いつ完全削除されるか
  6. 入力データをAIモデルの学習に利用するか
  7. 外部AI・クラウドなどの委託先はどこか
  8. データが国外で保存・処理される可能性があるか
  9. 職員ごとの権限、認証、操作ログがあるか
  10. 漏えい等が起きた場合の連絡と対応手順があるか

また、説明は利用規約へ書くだけでは十分とは限りません。個人情報保護委員会は、障害福祉サービス事業者に対し、手話、点字、音声、平易な表現など、本人の障害特性に応じた方法で利用目的等を説明する配慮が望ましいとしています。

録音やAI利用を説明するときも、「AIで処理します」だけで終わらせず、何のために使い、誰が確認し、どのくらい保存するのかを、本人が理解しやすい方法で伝えることが大切です。

障害福祉AIを導入すると、現場はどう変わるのか

障害福祉AIの目的は、書類を速く作ることだけではありません。

面談中に、顔を上げられる

すべてをメモしようとすると、支援者の視線は紙やパソコンへ向かいます。録音と文字起こしを適切に活用できれば、要点だけをメモし、本人の表情や言葉の間に注意を向けやすくなります。

白紙から書き始めなくてよくなる

面談後に記憶をたどり、メモを並べ替え、最初の一文を考える作業は大きな負担です。下書きがあれば、職員の仕事は「思い出して書く」から「確認し、考え、修正する」へ変わります。

支援の継続性を確認しやすくなる

前回の計画、モニタリング、日々の記録がつながっていれば、本人の変化や支援の経過を追いやすくなります。担当変更時の引き継ぎにも役立ちます。

書類の違いを、支援の違いとして考えられる

文章作成の負担が減ることで、職員は「この表現は本人の希望を表しているか」「前回から何が変わったか」「この目標は本人にとって意味があるか」といった、専門職としての確認に時間を使いやすくなります。

現場では何が変わったのか――AURA導入事業所の声

障害福祉AIの効果は、「文章を何秒で生成できるか」だけでは測れません。書類作成にかかる時間がどう変わり、その時間を何に使えるようになったかまで見る必要があります。

AURAの導入事業所へのインタビューでは、次のような変化が語られています。いずれも各事業所・各担当者の事例であり、同じ効果をすべての事業所に保証するものではありません。対象書類、面談時間、元の業務フロー、確認・修正量によって結果は変わります。

導入現場 導入前の課題 導入後に語られた変化
就労移行支援 Omoro-Step・日下部さん 個別支援計画を一から作るのに約1時間 AURAの下書きを確認・修正する流れで約10分に。生まれた時間を面談、訪問、支援学校や地域との連携に使えるようになった
就労移行支援 Omoro-Step・原さん 新規利用者のアセスメントと計画書原案に約1時間半〜2時間 面談1時間に対し、書類作成は約30分に短縮されたと回答
相談支援・宮村さん 面談後の書類作成に約1〜2時間。休日にも書類を作成 確認・修正を含め約5分と回答。1か月の処理件数が約25件から80件となり、連休を仕事なしで過ごせたと語った
相談支援・鳥毛さん 新規開業時に、書類に追われない業務フローを作る必要があった 開業初日から「面談→録音→AI下書き→確認」を運用。面談後約10分で書類を整え、その場で本人と確認できる流れを構築

数字と同じくらい重要なのが、面談の変化です。就労支援の二川さんは、パソコンやAIへの苦手意識がありながらも、実際の操作はシンプルだったと振り返っています。面談中にメモへ目線を落とす時間が減り、利用者さんの顔を見ながら話せるようになったといいます。

相談支援の鳥毛さんも、パソコンを見ながら入力する面談から、本人と目を合わせて対話する面談へ変わったと話しています。相談支援は、初回面談から本人や家族との距離を少しずつ縮めていく仕事です。書類を速く作れることは、そのための手段にすぎません。

これらの事例が示しているのは、AIが人の代わりに支援をしたということではありません。記録と書類の負担をAIが引き受け、人が表情、声のトーン、迷い、希望へ注意を向けられる時間が増えたという変化です。

導入前チェックリスト

以下の項目に、デモや契約書を見ながら答えられるか確認してください。

対象業務

  • 自事業所のサービス種別に対応している
  • 実際に使う自治体・事業所様式へ対応できる
  • AIが作るものが「完成書類」ではなく「確認前の下書き」と説明されている
  • 面談音声だけでなく、過去記録や既存情報とのつながりを確認できる
  • 生成後の保存、交付、請求までの流れを確認した

精度と人による確認

  • 元の音声や記録へ戻って確認できる
  • 本人発言、家族発言、支援者所見を区別できる
  • AIの文章を職員が編集できる
  • 誤りや抜けを前提とした確認手順が用意されている
  • 最終承認者が事業所内で決まっている

個人情報・セキュリティ

  • 音声と文書の保存場所・保存期間が明示されている
  • AI学習への利用有無が明示されている
  • 外部委託先・国外処理の有無を確認した
  • 職員別の権限、認証、操作ログを確認した
  • 契約終了時のデータ返却・削除方法を確認した
  • インシデント発生時の連絡手順を確認した

導入・運用

  • 実際の職員がデモを操作した
  • 匿名化した実際に近い面談で試した
  • ITが苦手な職員向けの研修・サポートがある
  • 月額料金だけでなく初期費用、オプション、追加事業所費用を確認した
  • 導入前後で測る時間・品質・残業等の指標を決めた

失敗しにくい導入方法

1. 「AIを入れる」ではなく、減らしたい業務を決める

「個別支援計画書を白紙から書く時間を減らしたい」「モニタリング後の転記を減らしたい」など、具体的な業務を決めます。

2. 現在の時間を測る

面談、メモ整理、文字起こし、下書き、確認、転記、保存まで、工程ごとの時間を測ります。導入後も同じ範囲で測らなければ、正しい比較はできません。

3. 匿名化した実例で試す

営業担当者が用意した短いサンプルだけでなく、複数人が話す面談、言い直しが多い面談、雑音がある音声など、現場に近い条件で確認します。

4. 小さく始める

最初から全利用者・全書類へ広げず、一つの書類、一つのチームから始めます。確認に時間がかかった箇所や誤りやすい表現を共有します。

5. 人の確認ルールを標準化する

本人の希望、固有名詞、日付、数値、目標、リスク、医療情報など、必ず確認する項目をチェックリストにします。

6. 効果を時間だけで評価しない

作成時間に加え、残業、差し戻し、記載漏れ、本人との対話時間、職員の心理的負担なども確認します。

AURAが考える障害福祉AI

AURA(オーラ)は、株式会社Jinが開発・提供する障害福祉AIシリーズです。

AURA就労支援は、就労移行支援・就労継続支援A型/B型を対象に、面談音声からアセスメント、個別支援計画、モニタリング等の下書きを作成します。さらに、利用者管理、支援記録、実務上必要な帳票、保管、実績、国保連請求など、従来の障害福祉ソフトが担ってきた機能を含め、就労支援業務を一つの環境で扱えるように設計されています。

AURA相談支援は、計画相談支援・障害児相談支援を対象に、面談音声や過去資料から、アセスメント、サービス等利用計画案、障害児支援利用計画案、モニタリング報告書、支援経過記録などの下書きを作成します。相談支援の実務上必要な書類と業務機能をほぼ網羅しており、国保連請求機能のみ現在開発中です(2026年7月14日時点)。

つまりAURAは、AIで下書きを作り、既存ソフトへ転記するためだけのツールではありません。AIによる書類作成と、従来の障害福祉ソフトが担ってきた実務を一つにする「統合型の障害福祉AI」です。

AURAが目指しているのは、AIだけで書類を完成させることではありません。

AIが書類の土台をつくり、職員が本人の希望と支援方針を確認して仕上げる。書類に追われる時間を減らし、人にしかできない対話、判断、関係づくりへ時間を戻す。それが、AURAの考える障害福祉AIです。

よくある質問

障害福祉AIと障害福祉ソフトは同じですか

同じとは限りません。障害福祉ソフトは、利用者管理、支援記録、実績、国保連請求などを扱う業務システムの総称です。障害福祉AIには、既存ソフトと併用してAI下書きを行う支援型と、従来ソフトの業務機能まで備える統合型があります。製品によって、AI、記録、帳票、実績、請求の対応範囲は異なります。

障害福祉AIを導入すれば、今の障害福祉ソフトは不要になりますか

製品によります。AIによる文字起こし・下書きだけを提供する製品では、利用者管理や国保連請求のために既存ソフトとの併用が必要です。統合型であれば置き換えられる可能性がありますが、自事業所のサービス種別、帳票、請求、伝送、データ移行まで確認して判断してください。AURA就労支援は国保連請求を含む業務機能を備えています。AURA相談支援は、国保連請求機能のみ開発中です(2026年7月14日時点)。

汎用生成AIで個別支援計画書を作ってもよいですか

文章の整理には利用できますが、個人情報を入力してよい契約・環境か、データが学習に使われないか、職員が内容を確認できるかを事前に確認する必要があります。また、生成された内容をそのまま採用せず、本人の意向、事実、支援方針を専門職が確認してください。

AIが作った書類は、そのまま提出できますか

そのまま提出することは推奨できません。AIは発言の取り違え、事実誤認、記載漏れ、本人らしくない表現を含む可能性があります。職員が確認・修正し、事業所の手順に従って最終承認する必要があります。

面談を録音する際、何を説明すればよいですか

録音の目的、AIで処理すること、誰が確認するか、保存期間、利用停止や削除の方法などを、本人が理解しやすい方法で説明します。具体的な対応は、事業所の個人情報保護方針、契約、適用法令、自治体の運用も踏まえて決めてください。

発話が不明瞭な場合でも使えますか

音声認識の精度は、発話、話者の重なり、雑音、マイク、通信環境などで変わります。支援者が復唱や言い換えで補足すると認識しやすくなる場合がありますが、元の音声と本人の意図を必ず確認する必要があります。

AIを導入すると支援の質も上がりますか

導入するだけで自動的に上がるものではありません。書類作成時間が減った分を、本人との対話、記録の振り返り、支援会議などへ使い、職員がAI出力を適切に確認する運用があって初めて、支援の質向上につながる可能性があります。

障害福祉AIの料金はどのように比較すればよいですか

月額料金だけでなく、初期費用、利用人数、端末数、事業所追加、AI利用量、請求機能、帳票追加、サポート、データ移行、解約時のデータ出力まで含めて比較します。実際に減らせる業務時間と合わせて判断してください。

まとめ

障害福祉AIは、生成AIで文章を作るだけのツールではありません。面談、書類作成、確認、記録、保管、実績、請求をつなぎ、従来の障害福祉ソフトが担ってきた業務まで統合するものへ進化しています。

ただし、障害福祉AIが支援者の代わりに支援を決めるわけではありません。

本人の言葉を受け止め、背景を考え、どのような支援が必要かを判断する。それは人の仕事です。

一方で、面談内容を思い出し、何度も同じ情報を転記し、白紙から文章を整え、別のシステムへ移す仕事には、AIと業務システムが支えられる部分があります。

AIが下書きをつくり、人が確かめる。確定した情報は記録・実績・請求へつながる。人が書類から無責任に離れるのではなく、書類に必要な責任を果たしながら、本人と向き合う時間を取り戻す。

それが、統合型の障害福祉AIが目指す役割です。

AURAについて詳しく知りたい方へ

参考資料

面談から書類・記録・請求まで。
障害福祉の業務をつなぐAI「AURA」
現場の声に耳を傾け、社会をやさしく変えていく。
AURAは、福祉・行政・地域の現場と共に進化する障害福祉AIです。
小さな声が集まり、大きな未来をつくります。
資料ダウンロード
3分でAURAが分かる
資料ダウンロード
無料
hero_sm